雪止んでコトバ舞い散る

雪止んでコトバ舞い散るph02_a002

口を一の字に閉じて

風を切って滑降する

もやもやしたものを

真っ白な世界に

勢いよく

勢いよく

背後に吹き飛ばす

コトバを丸めて

遠くへ遠くへ

 

身がこんなに軽くなったよ

 

眼下に 青い瞳のようなみずうみ

 

「おお!!」

真っ白な息が ”フキダシ” 代わり

 

宿に帰れば温泉だ

瞳を閉じれば

楕円形した口は半開き

ぬるぬるした体から

コトバも面白いように滑り落ちて

湯船に溶け出した

天井から ポトン……

肩に雫が垂れた

 

「うひゃっ!!」

周りのみんなの笑い声

浴室中に響いてさざめいた

湯船もゆらゆらと

 

ゆかたぱりぱりつんつるてん

 

ふかふか布団にくるまって

「ふあは~っ」

今日一日の句読点。

口を一の字に閉じて

風を切って滑降する

もやもやしたものを

真っ白な世界に

勢いよく

勢いよく

背後に吹き飛ばす

コトバを丸めて

遠くへ遠くへ

身がこんなに軽くなったよ

眼下に 青い瞳のようなみずうみ

 

「おお!!」

真っ白な息が ”フキダシ” 代わり

宿に帰れば温泉だ

瞳を閉じれば

楕円形した口は半開き

ぬるぬるした体から

コトバも面白いように滑り落ちて

湯船に溶け出した

天井から ポトン……

肩に雫が垂れた

「うひゃっ!!」

 

周りのみんなの笑い声

浴室中に響いてさざめいた

湯船もゆらゆらと

ゆかたぱりぱりつんつるてん

ふかふか布団にくるまって

「ふあは~っ」

今日一日の句読点。

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